2017年も師走が差し迫った、11月28日。
2017年6月に始まった「コアキナイ塾」も、いよいよ後半戦に突入です。
2018.01/19 Report
コアキナイ塾 vol.3 REPORT
コアキナイ塾 vol.3 REPORT
初回に続き、『ITビジネスプラザ武蔵』を会場にした第3回目、実は週初めの火曜日開催ということもあって、どれだけの参加者の方がいらっしゃるのだろうか・・・
なんて心配をしていたのですが、「初回からのフル参加です」という方から、「今日たまたま知ったので来てみました」という飛び込みの方まで、多様な参加者のみなさんが!
しかも、最後の交流会では、ゲストも一緒になってワイワイ食べて飲んでと盛り上がった第3回目。
そんな当日の様子を、ご紹介していきます。
では早速、今回のテーマ発表!の前に・・・、少しだけ過去を振り返っておくと、第1回目は、「人の出会いでワクワクをつくりだす。“つなぐ”でつくる、新しい仕事のカタチ」。
そして第2回目は、「働くことは生きること。個性を掛け算するパラレルワーカーの秘密」。
いうことで、各回2名ずつ計4名の方をゲストに迎え、“一人の起業家”として実践している生き方や仕事観について、様々な角度からお話をいただきました。
しかし、そんな先輩起業家たちの話を聞けば聞くほど、同時に頭に浮かんでくることがありました。
それは、「想いはあるけど、やっぱり不安だ。だって、失敗したらどうしよう。誰も応援してくれなかったどうしよう」ということ。口には出してみるものの、いざ行動しようとすると躊躇してしまう。そうやって動けない人が、他にもたくさんいるはずです。それなのに、「一人で全て背負う覚悟がない人は、そもそも起業する資格なし」みたいな、ゼロか百かの精神論、あるいは見えないプレッシャーが、“起業”というワードに少なからず纏わりついている。なんだかそんな気がしませんか?
だったらいっそのこと、「誰かと共に起業する」という選択肢は、どうだろう?
実際、多様な生業の人たちが集うことで、新しい事業やイノベーションが生まれているシェアオフィスやコワーキングスペースが、増加の一途を辿る昨今。そうでなくとも、みなさんがよく知っている世界的なIT企業や電機メーカーだって、元を辿れば、「2人で起業している」という事例が、たくさんあるのです。
そこで、今回のコアキナイ塾のテーマはこちら!
「食を通じて幸せ届ける、ユニット起業家!2人だからできる“喜び2倍・悲しみ半分”の仕事術」
“2人”というユニットで、かつ、“食”に関する生業を軸にしているユニークな先輩起業家にフォーカスし、
一体どんな起業への道を歩んでこられたのか、その裏話をお伺いしていきたいと思います。
なんて心配をしていたのですが、「初回からのフル参加です」という方から、「今日たまたま知ったので来てみました」という飛び込みの方まで、多様な参加者のみなさんが!
しかも、最後の交流会では、ゲストも一緒になってワイワイ食べて飲んでと盛り上がった第3回目。
そんな当日の様子を、ご紹介していきます。
では早速、今回のテーマ発表!の前に・・・、少しだけ過去を振り返っておくと、第1回目は、「人の出会いでワクワクをつくりだす。“つなぐ”でつくる、新しい仕事のカタチ」。
そして第2回目は、「働くことは生きること。個性を掛け算するパラレルワーカーの秘密」。
いうことで、各回2名ずつ計4名の方をゲストに迎え、“一人の起業家”として実践している生き方や仕事観について、様々な角度からお話をいただきました。
しかし、そんな先輩起業家たちの話を聞けば聞くほど、同時に頭に浮かんでくることがありました。
それは、「想いはあるけど、やっぱり不安だ。だって、失敗したらどうしよう。誰も応援してくれなかったどうしよう」ということ。口には出してみるものの、いざ行動しようとすると躊躇してしまう。そうやって動けない人が、他にもたくさんいるはずです。それなのに、「一人で全て背負う覚悟がない人は、そもそも起業する資格なし」みたいな、ゼロか百かの精神論、あるいは見えないプレッシャーが、“起業”というワードに少なからず纏わりついている。なんだかそんな気がしませんか?
だったらいっそのこと、「誰かと共に起業する」という選択肢は、どうだろう?
実際、多様な生業の人たちが集うことで、新しい事業やイノベーションが生まれているシェアオフィスやコワーキングスペースが、増加の一途を辿る昨今。そうでなくとも、みなさんがよく知っている世界的なIT企業や電機メーカーだって、元を辿れば、「2人で起業している」という事例が、たくさんあるのです。
そこで、今回のコアキナイ塾のテーマはこちら!
「食を通じて幸せ届ける、ユニット起業家!2人だからできる“喜び2倍・悲しみ半分”の仕事術」
“2人”というユニットで、かつ、“食”に関する生業を軸にしているユニークな先輩起業家にフォーカスし、
一体どんな起業への道を歩んでこられたのか、その裏話をお伺いしていきたいと思います。
そもそも、なんで“2人”で、起業することにしたんですか?
今回のゲスト一組目は、金沢市・石引商店街にお店を構えるフードユニット「niginigi(以下、ニギニギ)」の、嵐敦子さんと小浦千夏さん。互いを「あっちゃん、ちかちゃん」と呼び合い、ゆったりとしたテンポにほんわかした雰囲気が相まって、「癒し系」という言葉がぴったりの女性二人組。そんなニギニギは、地元産の安全な野菜や穀物を使った“ヴィーガン料理”を中心に、店舗販売やケータリング、また様々なイベントやワークショップなどを展開しています。
一方、もう一組目のゲストは、金沢市・俵町を拠点に、市内初のぶどう畑とワイナリーづくりに挑戦している「Vin de le bocchi(以下、ヴァン・ド・ラ・ボッチ)」の本多路代さんと雅人さん。ニギニギのお二人とは対照的に、快活な語り口調に間合い、笑いのツボを押さえた話の展開は、お笑いのベテランコンビをみているかのよう(笑)。そんなヴァン・ド・ラ・ボッチは、Iターンで金沢に移住してきた本多さんご夫妻が、“誰でも働けるワイナリー”として目指す将来像です。その大きな夢に向かって、現在は、金沢初となるワインぶどうの栽培から、「金沢100%ワイン」の試作・開発に向けて、目下邁進中だといいます。
一方、もう一組目のゲストは、金沢市・俵町を拠点に、市内初のぶどう畑とワイナリーづくりに挑戦している「Vin de le bocchi(以下、ヴァン・ド・ラ・ボッチ)」の本多路代さんと雅人さん。ニギニギのお二人とは対照的に、快活な語り口調に間合い、笑いのツボを押さえた話の展開は、お笑いのベテランコンビをみているかのよう(笑)。そんなヴァン・ド・ラ・ボッチは、Iターンで金沢に移住してきた本多さんご夫妻が、“誰でも働けるワイナリー”として目指す将来像です。その大きな夢に向かって、現在は、金沢初となるワインぶどうの栽培から、「金沢100%ワイン」の試作・開発に向けて、目下邁進中だといいます。
ここまで聞くとみなさんすでにお気付きかもしれませんが、ニギニギは、“友達”同士。一方のヴァン・ド・ラ・ボッチは、“夫婦”での起業ということで、それぞれ全く違う“関係性”を持ったユニットになります。ということで、率直に聞いてみました。
「あの・・・、そもそも、なんで2人で起業することにしたんですか?」
ニギニギ)「二人とも、元々ハーブ園や玄米菜食レストランで料理の知識や経験を積んでいたこともあって、最初は軽い気持ちで、“いつか一緒になにかできたら楽しそうだね”なんて話してたんです。そしたらちょうど私(小浦)が働いていたレストランが閉店することになって、“今だ”とばかりに、あっちゃんをヘッドハンティングしたのが始まりですね(笑)。お互い話しているうちに楽しくなってきて、やろうと決めたものの、最初は本業にするつもりもなく、お店を開く予定もない。それより畑や小屋を持ちたいみたいなもっと大きな夢で、かつ本当は3人でやる予定だったんですが、結局2人というカタチに落ち着きました」
ヴァン・ド・ラ・ボッチ)「私たちの場合、実は全く違う仕事をしていた過去があって。主人はメーカー勤務、私は主婦になるまで看護師をしていました。石川県にIターンしてきたのは、主人(雅人さん)の両親の介護がきっかけだったんですが、同時に次男が自閉症ということもあって、“彼が将来的に自信を持って働ける場所をつくりたい”という気持ちをずっと温めていたんですね。その折に、知り合いから山梨県にある障害者支援施設兼ワイナリーの存在を聞いて、「私がやりたいのはこれだ!」って思っちゃって(笑)。でも当時主人は単身赴任中だし、私一人でどうしようかなと思っていたら、「ママへの恩返しだよ」って言って、主人が早期退職のち一緒に事業をしてくれることになって(!)。
だからこの“ヴァン・ド・ラ・ボッチ”は、夫婦2人で始めた新たな挑戦でもあるんです」
なるほど、双方のユニット結成秘話を聞く限りでは、どちらも“長年夢見た起業に向け、綿密に立てた計画と貯めた資金で、いざ船出!”というよりは、流れに身を任せていたことで、いつの間にかここまで辿りついた、という印象を受けます。
ニギニギ)「まさにその通りで、2012年に結成してしばらくは、お互い別の仕事をしながら週末だけイベント出店をしていました。少人数のパーティーから100人規模のイベントまで2人で料理をつくるんですが、その時々で違う場所に出没したり、友人のお店をジャックして出店していたことで、いろんなところに知り合いができて。毎週決まった曜日に市内各所でお弁当や焼き菓子を置いてもらったり、知り合いのカフェで月1回ワークショップをさせてもらったり、小松や加賀、富山のイベントにもよく参加させてもらったりしています。そうやって私たちは、“面白そうなことは全部やってみよう!”っていう、断らないスタンスを大事にしているとでもいうのかな」
ヴァン・ド・ラ・ボッチ)「僕たちも、今でこそ金沢市と俵町の絶大なる協力を経て、1.3ヘクタールの農地でぶどうを育てることができていますし、昨年からの2年間で、総勢545名のボランティアの方々が植樹に参加してくれたんですね。でも僕たちIターン組だし、つながりの薄い地縁の中で、「ワイナリーやりたいんです!」って言っても、最初は十中八九「やめといたほうがいいよ」って言われてきましたからね(笑)。でもどうしてもしたかったからずっと言い続けてたら、共感してくれる方が出てきて、最終的には山野市長まで植樹に参加していただけました」
たしかに「週末に軽くやってみる」とか、「やめといたほうがいいよ、と言われた」みたいな話は、よく耳にします。けれど、ニギニギは「断らない」というスタンス、ヴァン・ド・ラ・ボッチは「機会を見つけ、言い続ける」ことで、縁を掴んでいった事実。
それは、相談できる相手がいるという安心感があるからこそ、互いに芯を持ち続けられて、前に進むこと諦めずに済んだのかもしれないな、と感じたのでした。
「あの・・・、そもそも、なんで2人で起業することにしたんですか?」
ニギニギ)「二人とも、元々ハーブ園や玄米菜食レストランで料理の知識や経験を積んでいたこともあって、最初は軽い気持ちで、“いつか一緒になにかできたら楽しそうだね”なんて話してたんです。そしたらちょうど私(小浦)が働いていたレストランが閉店することになって、“今だ”とばかりに、あっちゃんをヘッドハンティングしたのが始まりですね(笑)。お互い話しているうちに楽しくなってきて、やろうと決めたものの、最初は本業にするつもりもなく、お店を開く予定もない。それより畑や小屋を持ちたいみたいなもっと大きな夢で、かつ本当は3人でやる予定だったんですが、結局2人というカタチに落ち着きました」
ヴァン・ド・ラ・ボッチ)「私たちの場合、実は全く違う仕事をしていた過去があって。主人はメーカー勤務、私は主婦になるまで看護師をしていました。石川県にIターンしてきたのは、主人(雅人さん)の両親の介護がきっかけだったんですが、同時に次男が自閉症ということもあって、“彼が将来的に自信を持って働ける場所をつくりたい”という気持ちをずっと温めていたんですね。その折に、知り合いから山梨県にある障害者支援施設兼ワイナリーの存在を聞いて、「私がやりたいのはこれだ!」って思っちゃって(笑)。でも当時主人は単身赴任中だし、私一人でどうしようかなと思っていたら、「ママへの恩返しだよ」って言って、主人が早期退職のち一緒に事業をしてくれることになって(!)。
だからこの“ヴァン・ド・ラ・ボッチ”は、夫婦2人で始めた新たな挑戦でもあるんです」
なるほど、双方のユニット結成秘話を聞く限りでは、どちらも“長年夢見た起業に向け、綿密に立てた計画と貯めた資金で、いざ船出!”というよりは、流れに身を任せていたことで、いつの間にかここまで辿りついた、という印象を受けます。
ニギニギ)「まさにその通りで、2012年に結成してしばらくは、お互い別の仕事をしながら週末だけイベント出店をしていました。少人数のパーティーから100人規模のイベントまで2人で料理をつくるんですが、その時々で違う場所に出没したり、友人のお店をジャックして出店していたことで、いろんなところに知り合いができて。毎週決まった曜日に市内各所でお弁当や焼き菓子を置いてもらったり、知り合いのカフェで月1回ワークショップをさせてもらったり、小松や加賀、富山のイベントにもよく参加させてもらったりしています。そうやって私たちは、“面白そうなことは全部やってみよう!”っていう、断らないスタンスを大事にしているとでもいうのかな」
ヴァン・ド・ラ・ボッチ)「僕たちも、今でこそ金沢市と俵町の絶大なる協力を経て、1.3ヘクタールの農地でぶどうを育てることができていますし、昨年からの2年間で、総勢545名のボランティアの方々が植樹に参加してくれたんですね。でも僕たちIターン組だし、つながりの薄い地縁の中で、「ワイナリーやりたいんです!」って言っても、最初は十中八九「やめといたほうがいいよ」って言われてきましたからね(笑)。でもどうしてもしたかったからずっと言い続けてたら、共感してくれる方が出てきて、最終的には山野市長まで植樹に参加していただけました」
たしかに「週末に軽くやってみる」とか、「やめといたほうがいいよ、と言われた」みたいな話は、よく耳にします。けれど、ニギニギは「断らない」というスタンス、ヴァン・ド・ラ・ボッチは「機会を見つけ、言い続ける」ことで、縁を掴んでいった事実。
それは、相談できる相手がいるという安心感があるからこそ、互いに芯を持ち続けられて、前に進むこと諦めずに済んだのかもしれないな、と感じたのでした。
起業してみて、実際どうでしょう?
ではここから、もう少しだけ “2人”、そして“食”というテーマにググっとフォーカスして、
「とはいえ、実際どうなの?」というホントのトコロを、一問一答で伺っていきたいと思います。
「とはいえ、実際どうなの?」というホントのトコロを、一問一答で伺っていきたいと思います。
Q1/ケンカって、しますか?
ヴァン・ド・ラ・ボッチ)しないわけないでしょやっぱり(笑)。職場も一緒、家でも一緒。厳しいですよね(笑)
「妻:またドロドロのズボンで入ってきた!」「夫:そんだけ今日は頑張ってきたんや!」みたいなことだけど(笑)、でも次の日引きずらないように心掛けています。お互い元気で畑にいくためにね。
ニギニギ)あっちゃん(嵐)に怒る要素がないっていうか、喧嘩にならないっていうか(笑)。とはいえ、友達なので仕事以外で一緒に遊ぶこともあるんですけど、よく周りからは、「いい距離があるよね」って言われることが多いかもしれないですね。
「妻:またドロドロのズボンで入ってきた!」「夫:そんだけ今日は頑張ってきたんや!」みたいなことだけど(笑)、でも次の日引きずらないように心掛けています。お互い元気で畑にいくためにね。
ニギニギ)あっちゃん(嵐)に怒る要素がないっていうか、喧嘩にならないっていうか(笑)。とはいえ、友達なので仕事以外で一緒に遊ぶこともあるんですけど、よく周りからは、「いい距離があるよね」って言われることが多いかもしれないですね。
Q2/“食”を通じて、将来的にどうなりたいの?
ニギニギ)私たちが提供しているのは、“ヴィーガン”や“マクロビオティック”という特別なジャンルの食になるので、抵抗がある人もいるかもしれません。でも私たちが伝えたいのは、食材の良し悪しやとか、表記されているラベルをよくみることとかじゃなくて、「どんなものでも、楽しく食べることができれば結果的にいい作用をする」ってことなんです。味はもちろん、形や色味も含めて、“楽しく食べること”の良さをこれからも提案していきたいですね。
ヴァン・ド・ラ・ボッチ)金沢は食のレベルや意識が高いまちなので、ワイン単体で味わうというよりも、金沢の料理と一緒に味わうことができるワインを飲食店と一緒につくっていきたいな、というのが一つ。
そしてもう一つは、これから先もずっと金沢に根差した場所になることで、いろんな障害や個性を持った方を含め、誰もが働けるワイナリーとして、この場所を育てていきたいなと思っています。
ヴァン・ド・ラ・ボッチ)金沢は食のレベルや意識が高いまちなので、ワイン単体で味わうというよりも、金沢の料理と一緒に味わうことができるワインを飲食店と一緒につくっていきたいな、というのが一つ。
そしてもう一つは、これから先もずっと金沢に根差した場所になることで、いろんな障害や個性を持った方を含め、誰もが働けるワイナリーとして、この場所を育てていきたいなと思っています。
Q3/それぞれ、どんなタイプの“ユニット”ですか?
ヴァン・ド・ラ・ボッチ)うちはね、強固な目的を共に目指しているけれど、それを実現するための手法や発想が全然違う、凸凹正反対ユニットとでもいうのかな(笑)。僕はどちらかというと石橋を叩いて割るタイプに対して、妻は感性で判断して進めていく。でも細かい話は僕のほうが得意なので、きっと妻も、僕に感謝してくれてるんじゃないかと思い込んでるんですけど(笑)
ニギニギ)それで言うと、私たちは方向性や価値観が似ているので、互いに高め合っていくタイプのユニットかな。とはいえ得意料理の担当は、きっぱり分かれているんですけど(笑)。ちなみに、石引商店街に移転してからは、別の店舗と一緒に店を構えているんですけど、人が増えるとできることが増えて、より“円”に近づけるんだなって、最近そう感じています。
友達や夫婦は、距離が近いからこそ関係がこじれた後のことを想像すると、二の足を踏んでしまいがち。けれど、あえて互いの得意分野には干渉しなかったり、正反対の思考パターンから生まれる、強みや弱みを生かしあう方法を考えていけば、こんなにも強固なユニットになる。
これから、起業を考える人にとって心強いメッセージになったのではないでしょうか。
ニギニギ)それで言うと、私たちは方向性や価値観が似ているので、互いに高め合っていくタイプのユニットかな。とはいえ得意料理の担当は、きっぱり分かれているんですけど(笑)。ちなみに、石引商店街に移転してからは、別の店舗と一緒に店を構えているんですけど、人が増えるとできることが増えて、より“円”に近づけるんだなって、最近そう感じています。
友達や夫婦は、距離が近いからこそ関係がこじれた後のことを想像すると、二の足を踏んでしまいがち。けれど、あえて互いの得意分野には干渉しなかったり、正反対の思考パターンから生まれる、強みや弱みを生かしあう方法を考えていけば、こんなにも強固なユニットになる。
これから、起業を考える人にとって心強いメッセージになったのではないでしょうか。
2人なら、不安な気持ちもいずれは、“確信”や“革新”に変わっていく。
そんな2組のメッセージを受け、後半戦として、参加者のみなさん自身が抱く“起業するうえでの悩み事”を、相談できる質問タイムを開催しました。今回は、はたらこう課の事務局チームメンバーと、金沢市商業振興課の担当者、日本政策金融公庫の方々を相談員に迎え、「支援制度や資金調達関係」、「経営・コンサルティング関係」、「広報、デザイン関係」の3つのブースごとに、「これは聞いてみたい」「こういう場合どうするの?」といった疑問を、みんなで共有し解決していく時間となりました。
実際に出た質問の一部
--------------------------------------------------------------------------
・どんな補助制度や支援制度を使うのがベスト?
・店舗での売り上げの伸ばし方は?
・チラシ、口コミ、SNS、マーケティングで一番強いのは?
・自分で起業したあとの、ブランディングはどうしたらいい?
・フリーランスとして独立するために必須のノウハウは?
などなど
------------------------------------------------------------------------
各テーブルでは白熱した質問が続いていましたが、その後、いきなり登場したケータリングメニューに、参加者のみなさんが心奪われる一幕も。
なんと、この日のためにニギニギのお二人が丹精込めて作ってきてくださった特製のメニューと、そしてヴァン・ド・ラ・ボッチのお二人から差し入れていただいた山梨産のワインが出てきた!
ということで、そのあとは、ゲストも参加者も一緒になって、ワイワイと交流会へシフトチェンジ。あっという間の閉幕となった一日でした。
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・どんな補助制度や支援制度を使うのがベスト?
・店舗での売り上げの伸ばし方は?
・チラシ、口コミ、SNS、マーケティングで一番強いのは?
・自分で起業したあとの、ブランディングはどうしたらいい?
・フリーランスとして独立するために必須のノウハウは?
などなど
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各テーブルでは白熱した質問が続いていましたが、その後、いきなり登場したケータリングメニューに、参加者のみなさんが心奪われる一幕も。
なんと、この日のためにニギニギのお二人が丹精込めて作ってきてくださった特製のメニューと、そしてヴァン・ド・ラ・ボッチのお二人から差し入れていただいた山梨産のワインが出てきた!
ということで、そのあとは、ゲストも参加者も一緒になって、ワイワイと交流会へシフトチェンジ。あっという間の閉幕となった一日でした。
そんな今回のコアキナイ塾を振り返って感じたのは、やはり起業の仕方は、千差万別だということ。
頑張るだけ売り上げにつながり、全て納得するクオリティで提供できることが強みの、一人起業。
一方、「ニギニギ」のように、貯金も借金もないが、2人が築いてきた人の縁だけで起業できたり、あるいは、「ヴァン・ド・ラ・ボッチ」のように事業開始から売り上げが立つまで10年を要すワイナリーでも、家族という信頼あるチームだからこそ飛び込むことができる。
これは、トークセッションの最後に、ヴァン・ド・ラ・ボッチの本多さんがおっしゃったように、「うちの相方みたいな方を見つけて、いいマッチングでのユニット起業ができるといいですね」という幸せそうな言葉に、「誰かと起業する」ことの醍醐味が、集約されている気がしました。
“2人”という単位は、チームとしては最小単位だけれど、互いが顔をみて向き合える最大値でもある。
それによって、「やれるかな・・・」が、「できる!」に変わるなら、ユニットでの起業もいいなぁ。
なんて思える人が一人でも増えたら、はたらこう課としても嬉しい限りです。
さて、次はとうとう最終回。
2018年2月28日(木)に、「ハルモニー金沢」にて開催しますのでお楽しみに!
頑張るだけ売り上げにつながり、全て納得するクオリティで提供できることが強みの、一人起業。
一方、「ニギニギ」のように、貯金も借金もないが、2人が築いてきた人の縁だけで起業できたり、あるいは、「ヴァン・ド・ラ・ボッチ」のように事業開始から売り上げが立つまで10年を要すワイナリーでも、家族という信頼あるチームだからこそ飛び込むことができる。
これは、トークセッションの最後に、ヴァン・ド・ラ・ボッチの本多さんがおっしゃったように、「うちの相方みたいな方を見つけて、いいマッチングでのユニット起業ができるといいですね」という幸せそうな言葉に、「誰かと起業する」ことの醍醐味が、集約されている気がしました。
“2人”という単位は、チームとしては最小単位だけれど、互いが顔をみて向き合える最大値でもある。
それによって、「やれるかな・・・」が、「できる!」に変わるなら、ユニットでの起業もいいなぁ。
なんて思える人が一人でも増えたら、はたらこう課としても嬉しい限りです。
さて、次はとうとう最終回。
2018年2月28日(木)に、「ハルモニー金沢」にて開催しますのでお楽しみに!
文:喜多 舞衣(オノマトペ)