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2022.11/16 Report

「0→1 KANAZAWA U-18 2022」REPORT〈DAY1〉

ゼロイチの種を見つけて、ビジネスプランを作ってみよう

2022年7月から9月にかけて、金沢市野町の「金沢未来のまち創造館」で金沢市内の高校生を対象とした金沢市次世代起業家育成事業の起業イベント「0→1(ゼロイチ) KANAZAWA U-18 2022」が行われました。この催しは初年度の昨年に引き続き2年目。今回は約2ヶ月にわたる実践型のプログラムとして、全3回のイベントを行いました。

参加する高校生たちは、大学生サポーターやメンターのサポートのもとビジネスプラン作りからスタートし、仲間とミーティングを重ねて調査やテストも実施。今回は、7月31日に開催された〈DAY1〉キックオフイベントの様子をレポートします。
冒頭、ファシリテーターを務める「株式会社ガクトラボ」代表取締役の仁志出憲聖さんが「いまは誰でも起業ができる時代。今日はプランを作る・試す、仲間を作る、先輩と話す会にしたいと思います。みなさんより“ちょっと先輩”の大学生サポーターも参加しているので、気軽に相談してみてください」と挨拶。

グランドルールとして「自分の意思を大切にする(Will)」、「ルールや常識にとらわれない(Creative)」、「未完成でもまず行動する(Action)」の3つを説明した上で「ここにいる大人は全員、あなたたちの支援者です」とメッセージを送りました。
はじめに起業家であり第一線で活躍する先輩方から話を伺います。一人目は、金沢市を拠点として地元食材を使った手作りドーナツ「ウフフドーナチュ」を製造・全国に販売する「株式会社ウフフ」代表取締役社長・志賀嘉子さんです。ウエディングや出版業界での経験を積んだ後、「子育て中の女性が働きやすい職場をつくりたい」と起業した志賀さん。「これまで私が勤めた会社は長時間労働が当たり前となっていて、出産後は復職できずに退職してしまう女性がほとんどでした。また、子育てをしながら仕事をしている女性は自分の能力(スキル)で仕事を選ぶのではなく、子どもを保育園に預けていることから勤務時間帯で選んでいる人が多く、能力を生かすことができない状況を勿体なく感じていたんです」と言います。
卸売りをメインにすることで土日休みを確保し、労働時間もフレキシブルに対応。「株式会社ウフフ」は現在、パートも含めて従業員28人を抱える会社に成長しました。同社で働く全員が女性で、求人応募者のなかには「ウフフで働いて子どもを持ちたい」という人もいるのだそうです。
二人目は「株式会社アンビエントナビ」代表取締役の夏目莞士さんです。金沢大学を卒業後、実家である愛知県の精肉店で「お肉のネット通販」に挑戦し、精肉を使った商品をライブ配信で紹介して全国に販売。その後、飲食店経営なども手がけ、トライアンドエラーを繰り返しながら東京に進出。2019年、自らの経験をもとに飲食店向けInstagram運用代行サービスを行う「株式会社アンビエントナビ」を設立しました。現在、同社では累計400社以上のSNS運用をサポートしています。

大学生の頃から事業の立ち上げをしていたという夏目さん。「22歳のときにペットボトルを作りたいと思いました。それまでお金稼ぎのことしか考えていませんでしたが、僕がこの世からいなくなれば、それまで築いたお金も地位も名誉も何も残らない。でもペットボトルのように世の中のインフラとなるものを作れば、自分が死んだあともずっと、自分が残したものが存在し続けることができると考えたんです」と話しました。
起業家である先輩方の話を聞き、大いに刺激を受けた高校生の皆さん。身近な悩みや地域が抱える問題のなかからゼロイチの種を見つけてビジネスプランを考え、全体共有として一人ひとり発表を行いました。「心に障がいがあるひとが働きやすい環境をつくりたい」、「学校の先生の事務負担を軽減できる仕組みができれば」、「忘れやすい人をサポートするシステムを生み出したい」など、自由な発想による様々なアイディアが登場しました。
その後、関心があるビジネスプランを選んでチームを編成。6チームに分かれてビジネスプランをブラッシュアップします。メンターである仁志出さん、志賀さん、夏目さんに相談をしたりアドバイスをもらったりしながら、商品名やサービス内容、ターゲット、価格などを具体的に考えていきます。
メンタリングの時間はあっという間に過ぎていき、高校生たちは少し物足りない様子で一旦終了。志賀さんは「アイディアのなかには、今すぐ実現できそうなものもありました。あとは自分たちがやるかやらないかだけ。勇気を出してやってみてはどうでしょうか。皆さんはやりたいことが明確で、ぶれない芯があって素敵だと思いました」とエールを送りました。
4時間半にわたる〈DAY1〉のイベントの締めくくりとして、ファシリテーターの高山大生さんが「壁にぶつかって課題を見つけたグループもあるかと思いますが、とても良いスタートが切れたと思います」と総括。次回までの課題として「プランを具体的にしてみよう」、「ターゲットにインタビューしてみよう」の2つを説明しました。
参加した高校生からは「起業って楽しい!」、「起業家の先輩から意見をもらえたことがありがたかった」、「同じ思いを持った仲間を見つけられて嬉しかった」といった感想が出ました。次回の〈DAY2〉中間メンタリングでさらにビジネスプランをブラッシュアップし、〈DAY3〉では自信を持ってプレゼンテーションできるよう、引き続き頑張りましょう!
編集:井上奈那

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