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2022.11/16 Report

「0→1 KANAZAWA U-18 2022」REPORT〈DAY2〉

チームで生み出したビジネスプランを、ブラッシュアップしよう

2022年7月から9月にかけて、金沢市野町の「金沢未来のまち創造館」で金沢市内の高校生を対象とした金沢市次世代起業家育成事業の起業イベント「0→1(ゼロイチ) KANAZAWA U-18 2022」が行われました。今回は8月10日に開催された〈DAY2〉中間メンタリングの様子をレポートします。
初めにファシリテーターを務める「株式会社ガクトラボ」代表取締役の仁志出憲聖さんが挨拶。ゼロイチの定義やグランドルールを確認した上で、「今回のプログラムにはゼロイチに関心がある高校生たちが集まってくれました。ぜひ同世代の仲間を見つける機会にしてください」と話しました。

〈DAY1〉キックオフイベントではそれぞれが出したアイディアをもとにチームを作りビジネスプランを作りましたが、今回はそのビジネスプランをよりブラッシュアップする作業を行っていきます。
まずは各チームごとに進捗状況をまとめ、商品やサービスの内容、チーム活動で取り組んだことや悩んでいること、困っていることなどを発表しました。

「ヤングケアラーをはじめ悩みを抱えている家庭を救いたい」、「“そこそこ”のクオリティのクリエイティブと、“そこそこ”の価格で利用したい個人事業主をつなぐマッチングアプリを開発したい」、「幼児から大学生までが楽しめる子どもの遊び場をつくりたい」、「日頃の洋服選びで悩んでいる人をサポートする仕組みを作りたい」など、多様なビジネスプランが登場。各チーム、前回の〈DAY1〉で作ったビジネスプランをこの数日間でより具体的にしたようでした。
続いて、今回のメンターを務める「株式会社Slacktide」代表取締役・細川博史さん、「SHANRI株式会社」代表取締役・坂井香璃さんから起業についての話を伺います。

オンラインでの参加となった細川さんは金沢市出身。高校を卒業後、大学時代を大阪で過ごし、その後東京でメーカーや外資系金融のセールス、IT起業の役員などを経験。2012年に帰郷し、2015年に現在の会社を設立。2017年、金沢市竪町に「Kaname Inn Tatemachi/Kanazawa Music Bar」を開業し、「タテマチ屋上映画祭」や竪町商店街のリブランディングなどを手掛けました。高校生に向かって「将来社長になりたい人はいますか?」と問いかけた上で「僕は学生の頃から、漠然と将来は社長になりたいと思っていました。社会人になり、一言に社長と言っても、世の中には建設やアパレルなどさまざまな職種があり色々な社長がいることが分かりました。どんなビジネスでも社長になれるということに気づいたんです」というエピソードを語りました。
続いて「SHANRI株式会社」代表取締役・坂井香璃さんのお話です。金沢市で生まれ育ち、東京の大学を卒業後、新卒で「株式会社JTB法人東京」に入社。その後、アジア系航空会社や日系高級アパレルセールス、アメリカ系医療メーカー日本支社でのセールスを経て、2019年に独立。現在は医療用語と一般の「症状ことば」の紐づけデータを活用した新たな事業に取り組んでいます。

「実は、社長や起業家になりたいと思ったことはなかったんです」と坂井さん。アメリカ系医療メーカー日本支社のスタートアップ要員として採用されたことが、初めてのゼロイチ体験だったと言います。「いま皆さんはビジネスプランをブラッシュアップするため、アイディアを紙に書き出したり意見を出し合ったりしていると思いますが、私も投資家から資金調達するために同じようなことをしているんです。何かを“やりたい”と思ったときに、課題が山ほど出てきますが、まずその課題を知ることはとても重要です。その課題を乗り越えるだけのパッションが、ゼロイチをする上で非常に大切なことだと思います」とアドバイスを送りました。
次にメンタリングの作業に移ります。チームごとに分かれ、ゼロイチの実現に向けて課題を共有し、議論を深め、熟考を重ねます。メンターである仁志出さんや坂井さん、細川さんに現在抱えている懸念や疑問を相談したりアドバイスをもらったりしながら、ビジネスプランの内容をかためていきます。
〈DAY2〉は以上で終了。頭をフル回転させて意見を出し合った参加者の皆さん。疲れもあったと思いますが、最後にはとびきりの笑顔を見せてくれました。

次回はいよいよプレゼンテーションです。これから約1ヶ月かけチーム活動やオンラインでのコミュニケーションを続けて、ビジネスプランをブラッシュアップしていきます。最終回でどのような発表が見られるか楽しみです!
編集:井上奈那

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